ガンプラをつくる①
プラモデルをつくるのがとても苦手で、悔しい思いばかりしてきた。
プロダクトの学部にいるので当然周りは模型や塗装が大好きな人間が集まっているわけで、
僕は別に模型等が嫌いなわけではなくて、とにかく出来ないのである。リテラシーがない。
小学生のころから何度もプラモデルは挑戦してきたけど、完成したためしがない。
いつも「カラフルなゴミ」みたいなのができる。
それで大学に入って、大学で色んなものを作ってきたけど、プラモデルの制作技術だけは1mmも進歩しなかった。断言していい。塗装だって今でも出来ないのだ。情けない事に。
で、卒制も大事だけど卒業するまえにプラモデルの一つくらい格好良く作ってみようじゃないかと決心したのが今年の3月。
誕生日プレゼントでお父さんにダイハツコペンのプラモデルを買ってもらった。
どうせなら好きなものを作りたいから。
で、7ヶ月がたった。
一度も箱を開封していない。
だって失敗したら悲しいし...
自分の美大生活否定された感じになるし...
「カラフルなゴミ」と化したコペンを見るのはおれだって辛いし...
そういう言い訳が山のように募って、それで7ヶ月経っちゃったのである。
でも卒業まであと4ヶ月。とにかく満足のいく形でコペンを完成させなければならない。
それで、まず前練習としてガンダムを組むことにした。
素組みといって、塗装とかせずにそのまま組み立てられて、
接着剤もいらないらしい。そういうわけで大学の友人に勧められるまま今日買ってきてしまった。
ところでガンダムのことを僕は知らない。
アニメも1個も見た事無いし。
現時点で僕がガンダムについて知ってる事を箇条書きにしてみる。
・アムロはすごい
・シャアは偽名
・地球とジオンが戦争してる
・ジオンっていう星はトイレットペーパーの芯みたいな形をしている
・ガンダムはあのトリコロールのやつだけじゃなくていっぱいいる
結構いっぱい知ってた。
とにかくガンダムを組もうということになった。
組む中で色々詳しくなるかもしれない。
M1アストレイ。かっこいいからこれにした。たぶんガンダムだと思う。
オーブ軍の機体らしい。アムロ側なのかシャア側なのかよくわからない。
開封。正直、面倒なものに手を出してしまったな とおもった
説明書も絶望的だった。コペンを組むころには定年を迎えているかもしれない。
文句を垂れてもプラモは完成しない。
パーツの量と説明書の長さにほとんどの戦意を削がれたが、
なんとか力を振り絞って袋を破る。
「今日はここまででいいかな」と思った。すごく頑張ったと思う。
ただブログで掲載するのにはちょっと酷いので、
ひとつだけ何か組んでみようと思った。
てっぽうを組んだ。3つパーツは片付けたわけだ。
ちゃんとペンチでパーツを外して、ヤスリで綺麗にしてみせた。
我ながら鮮やかである。
説明書によればこれは「71式ビームライフル」といって、
基本性能はそのままに連合で採用されたものより軽量化されているらしい。
M1アストレイが実戦で投入された段階でビーム兵器の配備の遅れていたザフトに対して大きなアドバンテージを得ることになったそうだ。
じゃあこのガンダムは「ザフト」と戦うためのマシンということで間違いないと
思うのだけど、ビーム兵器の配備に遅れたザフトは何に力をいれていたんだろう?
まあいい。そんなことはいい。
とにかく、よく頑張った。
たぶん次回は胴体とかつくる。
てっぽうは完成しました。やったぜ!