鈴木ユートピア

31歳、写真、キャンプ、バイク、旅

成人式がやってくる

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来たる1月13日は"成人の日"。

二十歳を迎える男女を「大人の仲間入り」として祝福する日だ。

 

どうせ守っちゃいないだろうが酒も許されるようになる。煙草だって許される。

罪を犯せば逮捕される。一人前の大人なのだ。誕生日によって二十歳になるタイミングはそれぞれだが、一応は成人式をもって改めて二十歳になった(成人した)感じがするのだ。

 

 

成人式の歴史は意外と浅く、戦後まもなく1946年に、敗戦で虚脱状態の暗い雰囲気から盛り上げるために、次世代を担う若者を励まそうと「青年祭」というのを開催したのがはじまりだ。最初の成人式は埼玉県蕨市で執り行われたので今でも蕨市には記念碑が建っている。

 

最近では中学校・高校の友人と会う為の同窓会的な意味合いのほうが大きいのかもしれない。あるいは「振り袖デビューを果たす日」だろうか。晴れ着を着て、久しぶりの友人と再会し、ひとりの大人としての自覚を持つ為の有意義な一日にして欲しいと思う。

 

 

 

僕は引っ越しの多い家に生まれたので、現在住んでいるところと、少年時代育ったところが違ってしまっていた。もちろん現在住んでいる以上、その市役所から成人式招待状が来る訳で、一応それに従って当日はそちらにスーツで出向いた。

 

元々知っていたことだけれど、今住んでいる市はちょっと治安が悪く、いわゆる「ヤクザとかにはちっともなれないけどチンピラの恰好はしちゃってる奴」が多い。

成人式場に向かう道中も、どいつもこいつも銀髪茶髪のくわえ煙草で、ダボダボの腰パンから車のキーをじゃらじゃら下げてがに股歩き。「成人式のモラル低下」という新聞の見出しが頭にぼんやりと浮かんだ。

 

周りに知ってる人もいないし、「このまま出席してもロクな思い出にならんばい」と思ってそのままUターンし、スーツ姿のまま少年時代を過ごした方の成人式に出席した。

 

こちらの成人式はまだ常識的な感じだったけれど、喫煙所からは「火事かよ」というレベルでもうもうと煙がたっていたし、チャラい感じの人が多くて萎えた。そう、僕にとって成人式とはそれほど良い思い出ではなかった。

 

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確かに1990年代以降、成人式のモラルは低下の一途を辿っている。

成人式のテレビのニュースといえば当然全国の成人式の様子の中継だが、同時に必ずあるのは「成人式で成人が壇上にあがり奇声をあげた」だの、「バイクで成人式会場に押し入り逮捕」だの、ひどいニュースだ。

そこまでではなくとも、再会の会話に夢中になって肝心の成人式に参加しなかったり、会場内でも大声での会話、ケータイでの通話が目立つ。

 あ、これから成人式に臨むという方は、頼むから式場でスマホをベタベタ触るような真似はしないでくれよ。あれ恰好悪いんだ。

 

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成人式は「大人になった」ことを自覚する儀式であると同時に、

二十歳まで育ててくれた親に感謝する日である。級友と飲み会に行くより前に、親に直接「これまで育ててくれて有難う」のひと言くらい言えなければ、成人でもなんでもない、今まで通りただの大きなお子様だ。

 

 

少し早いけれど、新成人の方々、おめでとうございます。これからは大人としての自覚を持って、勉学や仕事に打ち込んで下さい。