一発で頭を切り替える方法
「何事も切り替えが大事だ」というと、大抵の人は「ふむふむ確かにその通りだ」と言ってくれると思う。逆に「いや切り替えってそんなに大事じゃないぞ!」という意見を返しづらいだけに、こういう普遍的な提言ってある種ずるいとも言えるかもしれない。
何はともあれ「切り替えは大事」だよな(笑)
小学生だって算数のあとに国語があって、それから給食を食べて外を走り回って、それから社会があったりする。切り替えが出来ないと算数のあたまのまま国語の授業を受けなきゃならないし、外で走り回ってるあたまのまま社会の授業は苦痛だと思う。
あるいはこうだ。
世の中には切り替えが早い人と遅い人がいる。
いつまでも昔の恋人を引きずる人と、すぐに「次がんばろ!」と元気を出す人がいるのと同じことだ。どっちかと言えば、あんまり引きずらない方が人間ハッピーなんじゃないの?っていうのが僕の意見だ。
僕は結構切り替えが得意じゃなくて、とにかく「今」に集中出来ない。
だらだらとさっきまでやっていたことに気を取られて、ぱっぱと次に行けないのだ。
仕事でも、あの案件が終ったら次はメールを打って、その次は打ち合わせがあって.....と「今やっていること」は目まぐるしく変わっていく。そういう中で切り替えがヘタクソだと効率が悪いし、クオリティーも落ちてしまうかもしれない。
図1
イラストにするとこんな感じ。この間のところがもったいない。
図2
で、こういうものを提案したい。
「はあ?だからどうすればそういうことになるのか知りたいんだけど?」って怒られるかもしれないけれど、ちゃんと順繰り説明しますとも。
図2のとおり、間に何かを挟むことによって頭をリフレッシュさせて、次の行動を研ぎすますのが狙いだ。だからこの「間に挟む」ものは、それ自体に強く集中する必要があるということだ。
のびをしたり深呼吸をしたりっていうのはよく言われるリフレッシュ方法ではあるけれど、これでは効果が弱い。僕なんかは「あーーーあーーめんどくさいなぁ.....!!」って思いながらのびをしたりしていて、そもそも無心でのびや深呼吸っていうのはとっても難しい。
僕は10まで数を数えるようにしている。
リフレッシュしたいとき、違うことに集中したい・意識を切り替えたいとき、嫌な事をもやもやと考えそうなとき。僕は必ず呪文みたいに数を数えるようにしている。
「数を数える」
もちろんただ数を数えるのではない。日本語や英語ではない外国語が良い。
それを暗記しておいて(うろ覚えでも良い)それを10までそらで数える。
イタリア語だと「uno due tre quattro cinque sei sette otto nove dieci.」
ドイツ語だと「eins zwei drei vier funf sechs sieben acht neun zehn.」
という具合だ。
僕は何年も前からこの手法を取り入れている。
その前にどんなことをしていても一旦「思い出しながら数を数える」ということを集中して行う(慣れない言語なので集中せざるを得ない)ことで頭を切り替えさせるのだ。
そういう意味では素数を数えたりするのもいいかもしれないけど素数は簡単に暗記出来てしまうのであまり効果が存続しないかもしれない。
「うろ覚えを思い出す」ことにこそ意味があるのだ。
僕がカフェでバイトしていたときは、必ず大学の授業のあとがバイトだったので、今日あった良いこと・ヤな事に惑わされないように、制服に着替えてからイタリア語で1〜10までを暗唱した。慣れてくると10秒で頭をリフレッシュさせられるようになる。
そして本当に暗記してしまったら違う言語の数を暗記する。
集中力が切れたからここまでにしよーっと。
この手法を続けるといつの間にか色んな国の言葉で1〜10が言えるようになって一石二鳥かもね。良かったら試してみて下さい。