あなたは「コミュ障」なんかじゃない!
人とうまく話せない人のことを「コミュ障」(「コミュ症」)と言うらしい。
この最近よく言われるようになってきた「コミュ障」は実際の語源となる「コミュニケーション障害」とは異なる。つまり根本的な病気のようなものとは全く違い、あくまで「人とうまく話せない」ことを「コミュ障」というのだ。
「あいつコミュ障」「わたしコミュ障だから」というけれど、本当にあなたは"コミュ障
"だろうか?原因を細分化するのを端折って決めつけて楽してはいないだろうか?
今回は一般に「コミュ障」がどのような原因で起こりうるのかを細分化して考えてみた。
①会話に入るのがヘタクソ
大縄飛びにいつまでも入れないような感じだ。集団が盛り上がっていくとそれにいつまでも入れず、入るきっかけもつかめず、そばでニコニコしているしかない。
②知識の引き出しが少ない
致命的。政治的な会話になった途端「あ だめだ入れない」とか、子供のころポケモンをやった話になると「あ やったことない...」という具合に、知識や経験不足によって会話に入れないケースもある。
例えば僕のこれまでの場合、美大ではデザインや西洋絵画の知識、あるいはアニメの話があれば会話に入れたが、
会社の上司たちと昼食に行くと子供の話、経済の話、女房の話、会社のむつかしい話、サッカーの話がわからない。わからないから会話に入れない。下手に入っていくのは車が行き交う交差点に自転車で突っ込むようなものだ。大怪我して立ち直れなくなる。
③相性が悪い
例えば女ばかりの家庭で育った女の子が会社に入って、オッサンたちの会話に上手く入れないように、これまでのステージと違う所で会話をうまく続けてゆくのは難しい。人には相性というものがある。性別ではなく年齢もあるかもしれないし、大騒ぎする系・静かに話す系でも相性の問題が出てくる。これはあるいはあなたのせいだけではない可能性が高い
④空気が読めない
致命的。あなたの人格の問題になってくる。盛り上がっているのにマイナスのことを口にしてしまったり、「そこ触れちゃいかんだろー!」ってことを口走ってしまったり....。自分のことを「空気が読めない」と認めてしまうのは本当に勇気がいることだし、それが出来る人は少ない。でも自分が「空気が読めない」ことを認めてからようやく歩み出せる道もあると思う。
⑤喋り方が悪い
あなたの喋り方が早口すぎて上手く聞き取れない・あるいはもたついていて聞いててイライラする。音程が高過ぎてキンキンする。低音すぎて怖い。あるいは聞き取れない。そういった問題はないだろうか?適切な音量・音程・喋り方が会話の基本だと思う。
⑥自分の話ばっかする
「コミュ障」の6割はこれなんじゃないかと僕は思っている。
だからあなたが「コミュ障」を心配しているのだとすれば、60%の確率であなたは「自分のことしか考えていない人」っ........!!!圧倒的......自己中......っ!!!
人が楽しそうに会話しているのに「それわかるー!私もさー!」と突然自分語り。「おれもっと良い物知ってる」「おれの友達の方がすごい経験しててさ」「わたしもそれあるわー私なんてさー」etc........
自分だけは違うと思っていても誰しも必ずこういうことをして会話をぶち壊した経験はあるはず。それが良いこともあるけど、あまり褒められることではない。それは会話のキャッチボールというよりはぶつけ合い。ドッチボールなのではないか。
人の話をとことんきこうとすれば「それからどうしたの?」「えーっすごいね!」「どうしてそうなったの?」「知らなかった!」というような相手の話をもり立てるような言葉が自然と出てくるはず。話を聞いて欲しいなら話を聞かなければならない。なぜならそれこそが会話の始まりだからだ。
⑦人見知り
一人っ子に多い。初対面の相手が怖い。緊張するなど。これはもう本当に場数を踏むしかない。30歳より20歳、20歳より15歳の方が取り返しがつくし治すのに手間がかからないが、方法は残念ながら「人と話して克服する」ほかないと考えている。
僕が考える代表的な7個をあげてみた。
簡単に「わたしコミュ障だからー」だなんて楽な所に逃げ込んでないで、根本的にどこに問題があるのかを見直すのも良いかもしれない。バナージに恨みはない。ピース。