鈴木ユートピア

31歳、写真、キャンプ、バイク、旅

トミーが撤退する日

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新宿マルイのトミーショップで買い物をしながら「トミーがなくなる前に」とそっと呟いたら店員さんが「ご存知なんですか」と寂しそうに言った。

 

トミーは日本から撤退する、らしい。

僕はそれを聞いてショックを受けて、急いで前から欲しかったマフラーを買いに来たのだった。

まず、トミーとトミーヒルフィガーは違うよ、という話をしなくてはならない。

正確には、トミーヒルフィガーの中のブランドとしてトミーが存在するという形なのだ。元々トミーヒルフィガーは中年向けの大人かっこいいを目指したアメリカ発ブランドで、ラルフローレンとかラコステとかと同列に語られてきたビックネームだ。

 

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トミーはトミーヒルフィガーのいち部門で、こちらは日本にしか存在しない若者ブランド。色も明るくて値段も安価。ところがアメリカ本社のトミーヒルフィガーはトミーの存在を快く思っておらず、トミーヒルフィガーのロゴを付けることすら許さなかったとのこと。

 

だから、TOMMYとだけ書かれていてロゴのないものはトミーだし、HILFIGERが入っていたりロゴが入っているものはトミーヒルフィガーなのである。

 

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最近はトミーヒルフィガーを差し置いてトミーが日本の若者に良く売れているそうだ。景気の良い話に聞こえるけど実際にはそうではない。トミーヒルフィガーにとっての本当のターゲット層である中高年は、「トミーヒルフィガーって若者向けだよね」と意識してしまい、トミーばかり売れてトミーヒルフィガーが売れなくなってしまったとのこと。

 

 

そういうわけでトミーは正式に日本から撤退することになり、それは即ちトミーが事実上消滅することを意味している。グッバイトミー。

 

 

僕はトミーヒルフィガーは時計以外あまり関心がないけれど、トミーの服は可愛くて色もビビッドでかなり好きだったので、トミーが完全になくなってしまう前にお気に入りのものは買っておかなくてはとびくびくしているのである。