立ち仕事と座り仕事どっちが大変か
「立ってる仕事は大変ですね」優しいねぎらいの言葉
ふいに答える「でも座りっぱなしも大変でしょうね」
自分の仕事が一番辛いと思う奴にはならない
斉藤和義の「ベリーベリーストロング~アイネクライネ~」の歌詞から。
最後の一文は本当に痺れる。元が伊坂幸太郎だから痺れるのは伊坂幸太郎なんだけど、「立ってる仕事は大変ですね」に対して「でも座りっぱなしも大変でしょうね。」と返すのは大人だなーって思うな。こういうことが出来る人は少ない。
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百田尚樹か伊坂幸太郎か忘れちゃったんだけど、「君ラクロスやらない?」に対して「いやぁ楽するのか苦労するのかわからないのはちょっと」って答えるくらい痺れる返しだな。ちょっと違うか。
さて、実際立ってる仕事と座りっぱなしはどっちが辛いんだろう。
一見するとやっぱり立ってる仕事の方が辛い感じがすると思う。立つっつったって動き回って働いてるわけだから。座りっぱなしは本当にその「点」から動かなくて良いから汗一つかかないだろうからな。そう考えると立ってる仕事が辛いってことになる。
そこで「はて」と思うのは、「肉体的疲労=辛い」なのか?という問題である。
まず立ってる仕事。立ってる仕事を想像してみて欲しい。
ティッシュ配り。アンケート調査。カフェ店員。土方。CA。カメラマン。美容師。
立ってる仕事はいわゆる「現場」の仕事だ。客と直接対応する、全体の仕事の先端となる仕事である。客と接するからその一挙一動に責任が発生するところはある。常に動いているので過度な仕事場でなければ健康には良いかも?筋肉を動かすのは良いことだ。
それから、目の前に客がいるから、やりがいは大きいと思う。目の前の人に「ありがとうございます。」と言われると、疲れが吹っ飛んだりする。
座りっぱなし。どんな仕事があるだろう。
プログラマー。設計士。漫画家。画家。デザイナー。IT。経理。研究員。
座りっぱなしはつまりはデスクワークであることが多い。座ってりゃいいんだけど、それが逆につらい。立ち仕事と違って何時間も同じ体制でいなくちゃならないから、腰や首や肩にすごい負担が来る。そういう意味では意外と座りっぱなしの方が体を悪くしがちなんじゃないかと思っている。
それから、まぁこれも感じ方は人それぞれだけど、立ち仕事と違って座り仕事は目の前にお客さんがいない。ゆえに、仕事をして「ありがとう!」と言われることは少ない。なのでたまにしんどい時は「わたしは誰の為に仕事をしているんだろう...」みたいな状態になっちゃったりする。パソコンが「ありがとう」って言ってくれるわけでもないしね。
それから、どちらでもない仕事、というか、どちらでもある仕事。つまり立ったり座ったりする仕事もある。
教師、宇宙飛行士、銀行員、営業、医者、通訳者などがそれに該当する。
立ったり座ったりする仕事は一番無理がなくて良い気がするけれど、
こうして見ると、個人的には「立ち仕事よりも座りっぱなしの方が辛い」という結論に至りました。
僕はカメラマンとして12時間立ち仕事をしたこともあるし、デザイナーとして12時間座りっぱなしだったこともある。どちらも疲れたし疲れ方も違ったけれど、座りっぱなしの疲れの方がドロドロした種類の疲れという感じがするなぁ。
関係ないけどバイト入れまくって「社畜」とか言ってる大学生腹パンしたい。
社会なめんなー。
おしまい