「メディアクリエイター」という中二病の延長線上の点p
トピック「メディアクリエイター」について
http://coolhomme.jp/column/2032/
こんなふうに
単なるいちブロガーが、自らを「メディアクリエイター」と名乗るのが流行っている。らしい。こんな辺境のブログにも情報が入ってくるのだから流行っているのだろう。
「表現」には様々な方法がある。
写真を撮るんでもいい、油絵をやるんでもいい、彫刻でも、歌でも、ダンスでもいい。各々が自分の得意な/好きな方法で表現の道を模索していけばいいと思う。
その中で、"文章を書くこと"と"写真を撮ること"はちと特殊で、どちらにしてもプロの職業があることに間違いはないが、平たく言ってしまえば「誰にでもできる」「ありふれた」表現であることに間違いはない。逆にいえばその誰にでもできる分母の多い分野で評価されているプロっていうのは余計に素晴らしい才能を持っているとも言えるわけだけども。
この時代誰でもインターネットを利用できるし、つまりは誰でも簡単に(蛇口をひねるくらい簡単に)ブログを開設することができるのに、唐突に「メディアクリエイター」を名乗るのはヤバイと思う。いや、やばくはないんだけど、中二病っぽいんじゃないかな...と思う。
高城剛の話がいろいろなところで引き合いに出されていて面白いんだけど、ファッションTVのクリエイティブ・ディレクター台湾の観光キャンペーンの総合監督・QQ EnglishのPR映像を制作・NYのグランドセントラル駅 「SHARP AQUOS CHRISTMAS TREE 」のビデオアーティストとして参画などなど、メディアクリエイターっぽい活動をどんどんしてるわけですよ。
かたや大学生活片手間にブログをやって小遣いを稼いでいる少年たちが自分たちを「おれたちこそが メディアクリエイター」みたいなことを言っていると笑止としか言いようがない。
お年玉でクロスバイク買った高校生が「俺サイクリストだから」って言っちゃうような可愛らしさ、おかしさである。この例なら可愛いで済むんだけど、
満員電車で死んだ魚の眼のようなサラリーマンたちを毎日見ている学生の気持ちにもなってほしい。あれのどこに憧れを持つことができるだろうか?
こういう風に分母を大きくして漠然とした"社会"みたいなものに攻撃してマウントポジション気取っている若者に、襟を立てた少年は厳しいですぞ。
しょせんはブロガー。
主婦もリーマンも学生もニートもメディアクリエイター(笑)も変わりない。
そんなに一緒くたにされたくないなら、せめてブログという温室から一歩出て、自分の能力で何か一つでも一から生み出してみろよ。
話はそれからだろ。
あと満員電車に揺られて家族の為に働くリーマンを馬鹿にするやつは許さない。
まともなこと書いてる方が大勢いらっしゃって僕は安心しました。
おしまい。