『キングスマン』の感想、と不満
今更こんなことを言っても仕方がないのだけれど、キングスマンを見終わって言いたいことがふつふつ湧き上がって仕方がないのでここに書いておく。
かっちょいいスパイ映画だったのにどうしてこうなったんだ....。みなさんはそう思いませんでしたか!
もちろんあくまで持論なので浅学無知による間違った示唆は目を瞑っていただきたい。
『キングスマン』(Kingsman: The Secret Service)は、2014年のイギリスのスパイ映画。原作はマーク・ミラーとデイヴ・ギボンズによるコミック『キングスマン:ザ・シークレット・サービス』。同じくミラー原作の映画『キック・アス』を監督したマシュー・ヴォーンが監督を務めた。主演はコリン・ファース。どの国にも属さない世界最強のスパイ機関「キングスマン」の活躍と亡き父の後を継いでキングスマンのスパイとなる道を選んだ青年の成長をユーモアを交えて描いた作品である。
※以後ネタバレを多分に含みます!
「マナーが 人間を つくるんだ」
キングスマンはかっこいいスパイ映画だった!
それは間違いない!現代スパイ映画といえばいいのか...。電気が流れる指輪や隠し銃の傘、毒入り万年筆などなど...たまらないじゃないですか。
http://musebinaki.com/2015/09/23/kingsman/
コリンファースの英国紳士っぷりや戦闘シーンは鼻血が出るし、自堕落な生活を送っていた主人公が厳しいスパイ訓練をパスしていって立派なスパイになっていく展開も使い古されてはいるけれど素敵!(ジョーカーゲームにもこういうのあったよね)
...なのに映画が終わった後のこの異物感はなんなんだろう....不満点を1個ずつ書いておきます。
前半は地に足がついていたのに後半に置き去りにされた。
一番そもそもの話になるけれど、制作予算がいっぱいあったんだな..って覚めてしまうほどに展開が広がりすぎというか。世界中にある種ウイルスが撒かれて各国で争いが起きるシーンも大げさでちょっとギャグっぽいし、頭が爆発するシーンでクラシックを流しているあたり振り切って開き直ってるのかもしれないけれどどういうテンションで映画を観ればいいのかわからなくなる。なまじ最初が地に足がついたストーリーなだけに混乱してしもうた。極端にいえば「LEON」みたいなテンションで観ればいいのか「メンインブラック」みたいなテンションで観ればいいのかわからなくなった感じだ。
もっとこう、麻薬組織を倒すとか、組織内部にいる裏切り者を倒すとか、そういう規模でよかったんじゃないかなって思う。最近やってた「ジョン・ウィック」とかはかなり個人的な復讐映画で、国内でストーリーが完結してるし戦う理由も個人的なだけにとても見やすかったし入りやすかったと思う。
ジョーカーゲームもちょっとルパン入りすぎてたけど世界がギュッとしていて観ていて安心して入られたのだけれど。
成層圏に人一人を飛ばしてそこからミサイルを撃つのって、出来ないと思うのよ!
いやこれはフィクションだから..って言い張るのであればもっとプラズマガンとかサイコキネシスとか出して欲しかった。いや出して欲しかないけどさ。
ボスの悪巧みはもう少し小規模でよかったと思います...。
実質ラスボスの女性はなぜ負けたか
出だしのアルゼンチン別荘のシーンから最強の片腕の匂いをぷんぷんさせていたソフィアブテラ(34歳の現役ダンサーだそうです)めっちゃ美しいなあ!強いなあ!かなわないなあ!きっとベテランスパイのハリス・ハートがギリギリのところで倒してくれるんだろうなあ!という展開を望んだけれど教会で戦闘能力めっちゃ低そうなボスにやられるっていう...。なぜ避けなかったハリー。ボス多分素人だぞ。血が苦手だから撃つ瞬間目を背けてたしね!
http://www.cinemawith-alc.com/2015/09/sofia.html
かわいい!
義足に刃がついててあの身体能力相手にどう勝つんだろうってわくわくしてたんだけど、主人公と対峙したときに「あーー主人公じゃ勝てないわ...誰が助けに来てくれるんだろう」って思ってたけど勝てたね!なんで勝てたんだろう!!
キングスマンの親玉アーサーが情けない
どの組織にも属さないスペシャルな諜報機関のトップ・アーサーがあっけなく口説かれて寝返るがっかり感!ミッションインポッシブル的には落ちたふりをして実はダブルスパイだったっていう流れを期待して、あの万年筆の毒のシーンでは死んだようにみせかけて死んでないんじゃないか?!?!とか期待したんだけどあっけなく死んだね。
「アッUFO!」って言ってる隙にやられたようなもんだからねあれ!!
スパイ訓練の最終で落ちた一般人のて癖の悪さに負けるってどうなんだ。。。「人口は減少させなければ」ってそれ完全に受け売りじゃないか!お前には自意識ってのがないのか!
すごいスパイ組織の割に人数少なすぎ
ラスボスを倒すために最後に頑張ったの主人公を含めてたったの3人だからね。
「内部に裏切り者がいる危険性があるから我々しか信用できない」ってキングスマンの機密性もろすぎだろ...。あの線路の度胸試しテストは意味がなかったということか!
冒頭に出てきたメガネのホログラム仲間は追悼で酒飲んでただけだな....。
ロキシーはつまりなんだったんだ!
http://blog.livedoor.jp/stainbeck/archives/51955142.html
なんだったんだって成層圏から立派にミサイル打ち込んだだろ!って言われればそれまでだけど、えっとうーん...それだけか..。っていう。いやそれだけならそれでいいんだけどじゃあなんで最後王女の生ケツを出して謎のエロシーンをぶちこんだのかが謎だ!!あんなの最後に投げこんだだけじゃ下品な感じがしてしまうじゃないか!
もうジャンル全く関係ないけどパシフィック・リムを観てみろ!
手すら繋がないんだぞ!!!
これ以上書くとただの批評記事になってしまうので、あ、もうなってますか..。恐縮です。。。。。でもスパイ映画は好きなので、観てよかったと思います!
前半がよかった!前半が!!
おしまい