鈴木ユートピア

31歳、写真、キャンプ、バイク、旅

【ベトナムバックパック2日目】サイゴン

 

1日目夜は結局夜中に目が覚めてしまった。

外がなんだか騒がしい。お祭りでもやってるのかもしれないと思い、外に出てみる。

すると外は昼間とは全然違う様子になっていたのだ。

 

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眠らない街サイゴンー。といった景色だった。退屈な売店だった店が沢山机を並べて大盛況な飲み屋を開いている。どの店もネオンがギラギラ光っていて歌舞伎町みたいだ。

 

ちなみにホーチミンシティの人は自分たちの街をホーチミンとは呼ばない。昔の通りサイゴンと呼ぶのが普通だ。駅もサイゴン駅のままだしね。理由の1つはホーチミン氏と同名で紛らわしいっていうのが1つと、もう1つは偉大なホーチミン氏を気安く呼びたくないから。

空港の名前は世界共通でアルファベット3文字で表される。成田だったらNRTみたいに。タンソンニャット国際空港はSGNで表記される。これがサイゴンを表しているのである。

 

 

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さてせっかくなのでベトナム人の呼び込みに応じて青空食堂みたいになってる飲み屋の席に座る。

机も椅子もプラスチックの瑣末なもので、それがいい。サイゴンビールを注文する。

 

これがうまい。すごくさっぱりしている。

ビール好きは多分薄いといって受け付けないだろうが僕はかなり好きだ。ベトナム人が日本のビールなんて飲んだら濃すぎてむせてしまうんじゃないか?

 

 

酒のつまみを注文しようしたがあいにく売り切れてしまったらしい。仕方がなく1人でビールをあおる。僕が止まっている宿周辺はバックパッカー街なので結構欧米人が多い。日本人は全然見ない。韓国人は二回見たかな。

 

 

とにかく1人だった。目の前のネオンギラギラのバーでは挑発的な格好をしたベトナム人のねーちゃんが笑顔で呼び込みをしている。それを遮るようにスクーターがクラクションを鳴らしながら路地を横切っていく。隣の席で酔っ払ったアメリカ人がふざけて肩をどつきあっている。

 

 

そろそろ戻るか。

 

 

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ぼくはそれから宿に戻り眠った。

 

 

翌日外も売り子の声で目が覚めた。

正確にはあれは売り子の声ではない。バイクにいろいろ土産物を載せた輩が横着して売り子の声を録音して爆音で流して回っているのだ。焼き芋屋さんや竿竹屋と同じだ。

 

荷物をまとめてフロントに降りてチェックアウトする。

良かったらトリップアドバイザー(旅行者向けのホテル検索サイト)にレビューを書いてくださいね。と言われて、もう書いたよ、最高だったって書いといたから。と答える。最高得点をつけておいた。この宿は場所が初見殺しで死ぬほど見つけにくいことを除けばかなりの当たりだった。

宿代は900円だった。

 

日本語でありがとう、といってフロントを出ると堀北真希似がありがとう、と日本語で返してくれた。すごく嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

 

それから僕は徒歩で9/23公園のほうへ歩き、バスターミナルを目指した。

今日はまたタンソンニャット国際空港に戻り、フーコック島に飛ぶ予定だ。

 

 

 

 

途中無数のバイクに出会ったが

1日いればサイゴンの横断歩道は渡れるようになる。

 

最初は左右を見計らって死ぬ気でダッシュしていたが、地元民はそんなことはしておらず、むしろゆったりと、牛のように悠々と渡っていく。そしてバイクにぶつかりそうになると歩を早めるか止まるかしてやり過ごす。そんなふうにじりじりと進んでいかないと確かにいつまでたっても向こう岸にたどり着けない。バイクの方も実はそんなにスピードをだしておらず、横断歩道周辺ならせいぜい時速40kmでも速いくらいだ。ぶつかっても怪我しないことが多いらしい。

 

 

 

 

 

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バスターミナルで空港行きのバスだけが黄色なので非常に乗りやすかった。

これは1日目に利用したバスと違い、空港が展開している綺麗なバスなので料金も100円くらいでちょっとだけ高め。今日はベトナム人のように手際よくお金を渡せたような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空港につく。目の前は国際線のターミナルで、昨日成田から来たときにお世話になった場所だ。いやお世話にはなってないか。今回は国内線なのでDomesticと書かれた通路を通って国内線へ。

 

国内線ターミナルでフーコック島へのチェックインをする。ここでの会話は全部英語。あ、使ったのはベトジェットです。

 

何度もいうけど僕の英語最終学歴は3級だ。

ただコミュニケーションの手段がここでは英語以外になく、おまけに英語が通じる機会すら本当に限られているので相手が英語を話せると嬉しくなってどんどん喋ることができるのだ。この国においてのみ、僕は相当英語ができる方なんだと思った。

 

チェックインは非常にスムーズだった。預ける荷物を出してくださいと言われたが荷物はこのリュックサックしかない。これだけなんだけど機内に持ち込めるかと聞いたらそれしかないの?!と言われた。

持ち込めるようにラベルを巻いてあげるから貸してと言われてラベルを巻いてもらう。

 

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それからコーヒースタンドに入って時間を潰す。アイスコーヒーを注文したら

大量の氷が入ったマグカップにホットコーヒーを注いだものが出てくる。

やられた~~~~~~~~!

 

 

 

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うん!

わかるよ。そうだよね。

これもアイスコーヒーだ。

 

これはシアトルでも同じ目にあってるからわかる。でもこれアイス・コーヒーだよね。アイスコーヒーじゃないよね。アイスとコーヒーだよね。

っていうか、アイスコーヒーが完全に普及して市民権得てるのって日本だけなんじゃないかなぁ...。

ちなみにワシントンでアイスコーヒーを頼んだ時はコーヒーフロートが出て来た。大喜利みたいに予測で商品出すのやめてほしいw

 

 

 

 

そうこうしているうちに出発1時間前になったので

ターミナルに入り手荷物検査を受ける。x線カバン検査でkindleが邪魔で中身が見えないからやり直しという事案が起きたがことなきを得た。

 

係員はみんな真面目で親切だった。

 

 

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国内線のラウンジの様子。

フーコック島は3:20発だったが遅延の影響で結局4時過ぎだった。

 

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ラウンジから20番ゲートにぞろぞろ人が並ぶ。ベトナム人60%であとは外国人観光客。

日本人はどこにもいなかった。っていういかベトナムってほんとに日本人いないなぁ。韓国人も中国人も見るんだけどな。

 

 

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もう一度旅券とパスポートのチェックを受けて外へ。

ここはもう飛行場なんだけど、ここからバスで飛行機へ向かう。飛行機もすぐそこなんだけど、飛行場を人が歩くのも危ないのだろう。

 

 

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飛行機は小ぶりで可愛らしい。

観光客が飛行機を背に写真をパシャパシャ撮っていた。

ここから飛行機に乗るときにさらに旅券をチェック。すごいセキュリティーだ。

 

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機内はこんな感じ。天井のこのスリットみたいなところから水蒸気がわわーっと出て来て涼しい。

機内での注意事項はベトナム語と英語だった。

それから無事離陸してあっという間に雲の上へ。

 

 

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快適な空の旅だったがたったの1時間で着陸になる。

 

何をするにも中途半端な時間だったのでイヤホンをしてBUMP OF CHICKENを聴いていたらCAに注意された。だめなんや。僕は急に立ち上がって「この中にBUMP OF CHICKENが分かる方はいらっしゃいませんか!」と叫びたい衝動に駆られたがすんでのところで耐えた。せっかく「くだらない唄」のサビ前でいいところだったのになぁ。ベトナム人のみんなも絶対BUMP OF CHICKENきいたほうがいいよ。

 

 

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フーコック空港に到着。また飛行機からバスで移動する。ここから空港のエントランスまで何もチェックされなかったし、もうほんとスルーだけだった。

 

 

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だだっぴろい空港前ロータリー。タクシーがたくさん待ち構えていてほぼ全員がそれに乗ってそれぞれのホテルを目指す。空港の周りは山と長い道路しかない。

 

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 ここから歩くつもりであった。

ホテルまで7.3km。望むところだ、と言いたいところだったが時間はすでに17:30をまわっており、すぐにでも夕暮れが始まりそうだった。暗くなるとやばそうだし、サイゴンはどこにいても警官がいて安心だったがこの島の治安状況がわからない限り無茶はできない。かといってタクシーは乗りたくないんだよなぁ。

 

つづく。