僕は香水をつける男性です
僕は香水をつける男性です。
という話をします
(...男性が香水つけるのってどのくらい市民権あるんですか?)
香水をつけることになったきっかけ
大学1年生18歳。
その頃知り合った素敵な友人が、いつもアバクロの香水をつけていて、街中で同じ匂いが香るだけで「あれ、あの人がいるのかな?」と振り向いてしまったり、次第に"アバクロ=その人"っていうイメージが強くなっていくのを感じて「そういうのいいなぁ」と漠然と思ったのが始まり。ちょうどアイデンティティーとか「自分らしさ」みたいなところでナイーブになってた時期で、「フェラーリといえば赤!」みたいな属性が自分にも欲しかったんだろうなぁと今振り返って推察する。
それから色々香水を漁って、買ってみたりしたんだけど全然習慣づかなくて。
だって香水臭いんだもん。
香水特有の臭いって、人がつけてるからたまに香って「イイね」ってなるのであって、自分がつけるとずっと香ってて食欲が湧かない...。ほんと、ワンプッシュしかつけてないのにだよ?
それから、「そうだ、好きな花を纏おう」と思いついて、世界で一番好きな金木犀の匂いを探した。で、結局京都のお店の練り香水がもっとも再現度が高いことがわかって、京都駅に行ってわざわざ買いに行った。これが19歳の時。
それからずっと金木犀の香水をつけている。
今25歳なので6年間ずっとこの香水を使っていることになる。
金木犀のシーズンになると普段あんまり連絡を取らない人から連絡が来たりする。「元気?」とか他愛もない連絡なんだけどそれがたまらなく嬉しい。
うまく締まらないけど、僕が死んだら金木犀の木の下に埋めてください。
おしまい