懐古シリーズ第四弾:チャーリーブラウンとは何だったのか
スヌーピーは漫画・アニメに出てくる犬の名前であって、
漫画のタイトルでもなければ主人公でもない。
漫画のタイトルは「ピーナッツ」だし、
ピーナッツの主人公は「チャーリーブラウン」だ。
途中から登場した彼の犬があまりにも愛らしいので、
どんどんスヌーピーがレギュラーになってきて、
ついに主人公よりずっと有名で人気になってしまった。
そういう所も、本当に「彼」らしい。
そう、チャーリーブラウンはとことん駄目なやつだ。
何をするにも要領が悪くて、特徴もない。
彼が監督を務める野球チームは彼が試合に出ると必ず負ける。
重松清の短編でも「チャーリー」というお話があって、
父親から見た駄目な息子をチャーリーブラウンと重ね合わせて綴られていたりして。
日本でいうとまさしく「のび太」の立ち位置だ。
ただし、彼には犬はいてもドラえもんはいないのだ。
色んなことが上手くいかないので卑屈になって、あげくスヌーピーにさえ
良い所を持って行かれてしまうのである。(スヌーピーのピッチャーの腕前は凄い)
「どうして僕は他の子みたいに普通の犬が持てないんだ?」がお決まりの文句だ。
スヌーピーにもなかなか名前を覚えてもらえず、今でも「丸頭の子」としか認識されていない。もちろん彼ははげ頭ではなくて、綺麗な線の細い金髪なので省略されているとのこと。
「ピーナッツ」の著者であるシュルツの親友の名前をそのまま使われていて、
あるときその親友であるチャーリーブラウンが警察に名前を尋ねられた際に
「チャーリー・ブラウンです」と言ったら「馬鹿にするな!」と怒られたというエピソードまで残っている。
現在六本木ではスヌーピー展が開催されている。
少しでもピーナッツが好きな人は必見だ。
キャラクターのことをうんと深く知ることができる。
上の写真は初期のチャーリーブラウンとスヌーピー。
スヌーピー、昔はぜんぜんただの犬です(笑)
世の中には数えきれないほどのキャラクターがいて、
誰しも1つくらいはお気に入りのキャラクターやシリーズがあるのではないか。
そして、それが好きな理由っていうのは深くないのではないか。
なんとなく、可愛いから。好きだから、好き。それでいいとおもう。
理由を理屈で説明できてしまうものって、じつはたいしたことないのかも。
僕がスヌーピーを好きになったきっかけは、スヌーピーのある名言だ。
今でも忘れない。「You play with the cards you're dealt.」
「配られたカードで勝負するしかないのさ。」
痺れた。これをビーグル犬が言っているのはなんだか重い。
この言葉は結構大切にしている。キツいときとかも、
「でもスヌーピーもああいってたじゃん...」って思い出すようにしてるよ。