鈴木ユートピア

31歳、写真、キャンプ、バイク、旅

「永遠の0」を観てきた

 

 

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観てきてしまった。ネタバレは極力なしでいこうとおもう。

 

 

百田尚樹原作の小説の映画化ということで、小説も最近目立つところに置かれている。

僕が働いていた最初のドトール鷺沼店の店長は小説をかなり読むかたで、店長からそのときお借りして読んだのが「永遠の0」。

 

当時「戦争ものかー重そうだなー」などと寝ぼけた事を思いながら読み終わって、

もうワンワン泣いたのが三年前。

 

それから本をお返しして、お礼を言って、「こんな大変な小説を読んで、バイトの僕に貸してくれるなんて人格者に違いない」となど意味不明な尊敬の念を抱いた記憶があるが、確かに彼は人格者で、そのあとも様々な場面でお世話になった。

 

 

とにかく思い出の作品なのである。

百田尚樹の「横道世之介」という、これも高良健吾主演で映画化された小説もサイン本で持っているくらい。

 

得てして思い入れのある物語が映画化されたときの心境は「嬉しい」というよりは「大丈夫だろうか」という不安である。

観に行って、今心にある自分なりのイメージがぶっ壊されないか。次読み返すときに、あのときの気持ちで読めないのではないかという不安があるのである。

それで結局観に行かなかったりする。

 

前に「人間失格」を映画で観に行って、映画が終って席を立った女子高生が「なんか重かったねー」「斗真くんかっこよかったー。でも暗かったねー」と言っているのを目の当たりにした記憶がトラウマのように僕の意識に横たわっているというのもある。

 

 

そういうわけで、最近は「映画」は「映画」として観るように心がけている。

「小説と違ったー」などと言っても仕方がない。違って当たり前なのだ。

「グレートギャツビイ」も「ノルウェイの森」も「限りなく透明に近いブルー」も「キッチン」も、

 

違う。違って仕方が無い。あれはあれで結構。

ただ、どうしても見終わってから「うーんやっぱり小説がいい!」と思ってしまう僕はきっと小説を読まずに観に行ったほうが素直に楽しめるのだろう。

 

のぼうの城」は事前に何も知らずに観たので楽しめた。本当に心から良かった。

 

 

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ネタバレをせずにというのはなかなか難しいな。

主演は岡田准一だけど、とても良かった。映画公開が決まって、「堺雅人のイメージなのにー」とか思っていたけど、今は岡田准一でヨカッターという感じ。岡田くんをナメてた。ちょっと昔っぽい顔立ちとしても映えるなぁというイメージ。

 

来年の大河ドラマの主演でもあるし、これも楽しみになった次第だ。

 

 

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今年は「風立ちぬ」も公開されて、零戦に注目が集まっている。

僕は偶然「風立ちぬ」も映画館で観ていたので、天才・堀越二郎のつくった飛行機に

天才・宮部少佐が乗っていたような妄想もあってより楽しむことが出来てよかった。

 

 

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零戦を搭載した赤城も登場して心躍った。

今年はとにかくオンラインゲーム「艦これ」の影響で艦隊に注目が集まっているので、「赤城」というと若者は揃い揃って

 

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こんな感じの美少女を思い浮かべるけど実際には違う。

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こんな具合に空母赤城から「ゼロ」という名前の最強の戦闘機がびゅんびゅん飛んでくるのである。アメリカ軍もさぞかしビビったに違いない。

 

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零戦は「最速・最強の機動力」「豊富な弾丸と高い攻撃力」そして「普通の5倍の時間飛べる燃料」が揃った戦闘機だ。のちに「スピットファイア」とかが出てくるまではまず間違いなく最強だったはずだ。弱点は紙並みの耐久力だったが、映画に登場する宮部は天才的な操縦士だったので、とにかく敵の弾が当たらないのだ。

 

 

 

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反戦映画というよりは、「ご先祖から受け継いだ命を無駄にせず、今我々に何ができるか」というメッセージの映画だと思った。小説を考えている方は是非「永遠の0」の小説も読んでほしい。けっこう分厚いけど、バーっと読めたよ。