上手に人と会話するにはどうすればいい
まず、
あなたにはどれだけ会話のための引き出しがあるだろう。
中身の浅い引き出しを多く持っているのであれば、多くの人と浅く会話が出来るだろうし、中身の深い引き出しを少し持っていれば、特定の少ない人と深い話が出来るだろう。
会話の引き出しは重要だと思う。
自分の半生を振り返って、どれだけのことに首を突っ込んできただろう?
経済には詳しい?AKBの名前は言える?最近の映画はどう?
人と会話するのにおいて積極的に引き出しを活用したいのであれば、主要な誰でも持ってるような引き出しはきちんと持って、それでいて複数の他の引き出しをつくる、というのが得策だ。
例えば毎日のニュースや流行。常識。読書。趣味などなど。
もっと掘り下げていけば野球。ゲーム。アニメ。宇宙。ペット。恋愛。など。
人とかぶるような共通の引き出しがあるのも重要だが、自分の特別な引き出しがあっても会話をするうえで面白い。海外体験や大学での変わった授業、会社の仕事など。
新しい引き出しが出来て、それを会話に使えたときの喜びは他では言い表せない。
例えば僕はこのブログを直接的なきっかけにしてガンプラを組むことになったけれど、いくつかガンプラを組んでいく中でちょっとはガンプラについて語れるようになったつもりでいる。「説明書の3〜4つの工程分のランナーを切り出して一気に組み立てて、足とか腕とかどうせ2回繰り返す作業は同時に2つやった方が楽」みたいな、まぁ言ってしまえば当たり前のことも実際にやってみたことのある者でなければ発言できないはずだ。
僕が最近会話の引き出しとして増えたものはまず"ガンプラ"、そして"ブログ"、"有川浩作品について"など。
「実はブログ始めようと思ってるんですよねー」と言われたら「僕もやってるんですけど、芸能人とかのブログを並行して楽しみたいならアメブロがオススメだし、そうでないならシンプルで使いやすいはてなブログがオススメですよ!アクセス数も詳細まで把握できますし。」と話を切り返せるし、
「有川浩さんの作品が好きなんです」と言われれば「きゅんきゅんしますよね!最近"海の底"と"空の中"の番外編の"くじらの彼"を読んだんですけど、ああいう番外編できちんと幸せそうにやってるのってたまらないですよね。図書館戦争もちゃんと番外編用意されてましたし!」と食いつくことができる。というか喜んで食いつくだろう。
ただ引き出しを豊富に持っているということとお喋りが上手というのは全く別問題なので注意しなければならない。引き出しというのはあくまで知識であり、話のネタにすぎない。自分で引き出しの内容をペラペラ喋っているのではなく、相手の話もきいて、掘り下げて、盛り上げていかなければならない。と書くと難解だけど、誰でも日常にやっていることだ。
引き出しがない人でも「聞き上手」であれば、相手の言ったことに対して「そうなんだー!でその後どうなったの?」とか、「それ知らなかったです!」とか言いながら上手に会話を展開させていく。話している方は気持ちがいいし、聞いているほうはそんなに喋らなくていいから楽かもしれない。
聞き上手にもジャンルがあるけれど、幼稚園の先生や老人ホームの介護士のようにその道のプロもいるだろうし、そういう意味では頂点を極めているのは間違いなくキャバ嬢だろう。
「キャバ嬢に学ぶ会話術」みたいな本は絶対書店にあるだろうし、売れるだろうなと思っていた矢先やはりあった。
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会話のスキルをどうやって磨くかというのはなかなか難しい問題だと思う。どうせ一朝一夕に手に入る技術でもあるまい。語彙や表現方法も身につけなければならないし、相手をクスっと笑わせるような言い回しや雰囲気作りはお笑いを観なければならない。
一人旅などに出て人と会話せざるをえないような状況に自分を追い込むのもひとつの手だろう。言ってしまえば「どう話すかなんてその人次第」なのだから仕方がない。
ただ一つのやり方のヒントとして、引き出しを増やす作業・引き出しを深くする作業というのは良いことしかない。必ず会話の中で役に立つときがくるはずだ。
自分が今どんな引き出しがあるのか。あるいはどんな引き出しがあったら面白いと感じるかについて書き出してみたら面白いかもしれない。