鈴木ユートピア

31歳、写真、キャンプ、バイク、旅

せかいでいちばんちいさなくに

 

 

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世界で一番小さな国に行ってきた。その名は「バチカン市国」。

イタリアの中にぽつりと独立するようにして存在している立派な国なんだけど、イタリアとの国境も簡単なガードレールがぽんぽんとあるだけで、出入りも自由なのでぱっと見だと観光地か大きな公園に見えるかもしれない。

 

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その国土面積は我が母校である私立桐蔭学園の敷地より小さいし、さらにわかりやすく言えば東京ディズニーランドより小さいのである。皇居の四分の一。とっても小さい。

 

軍事組織も一切持っていなくて、スイスからの傭兵が国を守っている。

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制服が超絶オシャレ

 

 

キリスト教の総本山ともいえる場所で、それゆえに国にならざるを得ないということだったんだけど、この国の総責任者はもちろん「ローマ教皇」。日本だと「ローマ法王」なんていうけど、「王」っていう言い方が宗教的に問題があるらしくて最近だと全部「ローマ教皇」という呼び方に統一されてるんだって。

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でも考え方としては「バチカン市国」の国王っていう考え方で間違いないと思う。

ローマ教皇は「イエスキリストの代理者」という立場を1500年以上前から受け継いでいて、キリストの一番の弟子であるペトロからずーっと代々続いているそうだ。

 

で面白いのが、ローマ教皇ってよく日本でもテレビで取沙汰されているけれど、イタリアでもすごい人気があって、バチカン市国国境沿いではローマ教皇のプロマイドとかポストカードとか、ペンダントとか傘とかライターとか売ってるんだ。

ジャニーズ的な人気があるのかなぁ。宗教とはまた違ったところでこういう盛り上がりがあるんだっていう面白さがあった。

 

 

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さすが最大級のミサ等が行われるだけあってすごい椅子があったりして、ここまで宗教色にそまっているところというと初めてかもしれない。しいて言うなら伊勢神宮を訪れたときは同じような「やばい空気」は感じたかなぁ。なんというか、明らかに人間の上位の存在の気配を感じる感じ。ガムとか吐き捨てた日には血を吐いて死ぬんじゃないか、っていうくらいヤバい空気の場所。

 

おみやげもガイドブックのほかにはルカの福音書のペンダントとか、ロザリオとか、十字架の置物とかばっかり。聖堂近くの本屋には聖書が大量に売っていて、イタリア語版・英語版はもちろん、ロシア語・中国語(なぜ?)・日本語版もちゃんと売っていて驚き。今回の旅行では聖書を読んで、その聖書を片手にバチカンの地を踏むことができて本当に良かった。

 

 

 

 

おちまい