ドイツ人ってこんな人たち
我が大学に今年も交換留学生が来ている。
今回は大学にドイツ人が2人も来るということで、ドイツ語を勉強している僕としては願ってもないことだった。なんといっても僕はドイツ語を学ぶ身でありながらドイツ人の友達がおらず、長野県から出たことがないのに潮干狩りグッズを集めているくらい空しい状態だった。
とにかく僕なりにドイツ人と会う前に抱いていたドイツ人のイメージを列挙し、それに対して本当はどうだったかを書いていこうと思う。
1.でかい
はんぱなく背が高いイメージ。肩幅とかじゃなくてとりあえず身長が。180cmなんかじゃなくて、190とか平気で超える。
→マジででかかった。176cmの僕が見上げながら会話してるんだから、女の子だったら顔を拝むだけでも一苦労だろう。身長を聞いたら2mらしい。なんだそりゃ。
2.毛深い
髪とか栗色でぐりんぐりんしていて、剛毛の腕毛がむじゃむじゃと生えている感じ。
→別にそんなことなかった。髭も生やしていなかったし、髪も落ち着いた茶髪で普通だった。
3.ビール大好き
日本はビールなんてほとんど1種類しかないから「この国ダメリッヒ!」とか文句言ってるイメージ。「俺らの国ではビールが100種類あんだぜ、あれもうまい、これもうまい。ビール最高ッツェルン!」とか言いそう。
→「おれビール飲まないんだ」と言われ大いに失望する。「え、酒ダメなの?」いって聞いたら「日本の焼酎?っていうんだっけ?あれはいいね!」だそうです。いやーでも普通のドイツ人はビール大好きだと思うんだけどなぁ。
4.固い食べ物を好む
やっぱほら、ドイツのパンってやけに固かったり、ハリボーっていうドイツ製の「確か正確にはゴールデンベアって名前のお菓子」グミも相当固い。あいつら歯ごたえだけが味のすべてだと思ってる。
→まだよくわからなので何とも言えない。「ドイツ人って毎朝ボウルにハリボー入れて食ってるのかと思ったぜ!」という最低の冗談を叩きつけてきたわ。
5.生真面目
これは結構自信があって、やっぱり外車でもドイツ車はすごく生真面目に作られている感じがする。見えづらいところも最後まできちっとつくられていて、BMWなんか修理サポートの連絡先が車の説明書に乗っていなくて、「壊れないから必要ないだろ」っていう意味らしい。そして、本当に壊れないのだ。日本人と同じで自国語のイントネーションにもうるさいし、まじめなんだろうなぁっていうイメージはかなり強い。
→これはたぶん当たってたと思う。第一印象は生真面目というより「シャイ」って感じで、自分からはなかなか話しかけてこないし、話しかけるとちょっとホッとした顔で付き合ってくれる。初対面の挨拶のときなんか日本人ばりに頭をひょこひょこ下げて「生真面目だなぁ」(?)と思った。
5.字が汚い
最悪の偏見かもしれないが、ドイツの筆記用具は質が悪い。ステッドラー社やスーベレーンといった信頼できるメーカーもいるけれど、ドイツの文房具はすぐに詰まって使えなくなる、壊れやすいというイメージがある。だからドイツ人って文字書くのがあんまり好きじゃないのかなぁとおもっていた。
→生真面目なので「本当に君の手帳に書いちゃっていいのかい?」「ここ今日のページじゃないけど大丈夫かい?」といちいいち聞いてくれて、おそらくはそれなりに緊張しながら僕の手帳に英語で文章を書いてくれた。結構時間をかけて丁寧に字を書いていたので、焦って汚い字を書いているのではなくて、本当に字が汚いのだ。
もちろん字の綺麗なドイツ人だって当然いるだろうが、ドイツ語のアルファベットの並び方は(イタリア語やフランス語に比べて)ぎざぎざしている。名詞の頭がいちいち大文字だからかもしれない。
こう見てみると当たってたり外れていたりしていたわけだけど、イメージとは怖いもので、そんなに外れてもいなかったんじゃないかな?と思った。
やっぱりドイツ人は背が高くて生真面目のシャイで、字が汚かった。
今回ドイツ人は男性しか来なかったので(ユーバー残念)今回の内容は男性に限った書き方をしたけれど、女性に対する勝手なイメージももちろんある。
鼻と背が高く、ブロンド髪を伸ばして後ろで縛ったりする。胸がでかくて肩幅もある。二の腕もしっかりしている。やっぱり生真面目で、コーヒーより紅茶派。炭酸が飲めない。クラブで遊びほうけたりっていうのが苦手で、それよりは家の猫を撫でたり、鉛筆(もちろんステッドラー)を削ったりするのが好き。結構奥手で好きな男の子ほど遠ざけちゃったりする。浮気しなさそう。
と、ざっと書き出すだけでこれだけ勝手なイメージが膨らんでしまう。
ああこのシリーズいいな。各国の人のイメージをがんがん書いてくの。でも僕別にフランス人も中国人もわからないし、現実の対比ができないと企画としてパンチが弱い気がする。
でもシリーズとしてあと2回くらい続けてみてもいいかな。そのあとは僕としては日本国内で地方別で性格診断みたいなのをしてみたい。そしたらみんなで楽しめるし、大いに盛り上がると思うんだ。
何はともあれドイツ人と友達になり、彼らはあと半年間こちらに滞在するということでこれからもっともっと絡んでいきたいと思う。