【レビュー】海街diary 写真集みたいな映画
高橋ヨーコという僕の好きなカメラマンが綾瀬はるかの写真集を出して、僕はそれを嬉々として買ったのだけれど、その写真が酷くて。いろいろレビューで酷評されてるのは別に綾瀬はるかの本業が女優になったことでグラビアアイドルとしての素養がなくなってしまったのではなくて、単純に高橋ヨーコが綾瀬はるかの良さを引き出せなかったか二人の相性が合わなかったのかどちらかだろうと思った。(そのくらい蒼井優の写真が素晴らしかった。)
とにかくそんなんで荒んだ気持ちで本屋に立ち寄った時にみかけたのが「海街diary」の写真集。そこからこの映画の存在を知った。だからかもしれないけど、この映画は"フィルムカメラで撮られた淡い写真集みたい"だと思った。
鎌倉で一緒に暮らす3姉妹の元に死んだ父の腹違いの妹がやってくるところから物語が始まるんだけど、姉妹それぞれが人としてあるいは女性としての幸せを追及していてそれがすごくキラキラしてて綺麗だった。
4姉妹が家にいるときは普通に、隠し事もなく肩の力を抜いてやっているのだけれど、それぞれの外の生活では男と破局したり、仕事に打ち込んだり、出会いがあって別れがあって、また恋したりして、そういう「普通だけどスゴイこと」がとても魅力的に見える映画だった。
どんでん返しがあるわけでも涙があふれてくるわけでもないんだけど、映画館を出るころには淡々として瑞々しい気持ちになっている。
写真集ほしいな...