外出の時に音楽ばかり聴いていると想像力が阻害される
日常と音楽
こんにちは。
皆さんは外に出る時に音楽を聴きます?
常用で聴く人も多いと思うんだよね。僕もそうで、
毎日会社に行く時にイヤホンを装備してから外に出るくらいで、
それはまるでダイバーが酸素ボンベのチューブを口にくわえてから
海に飛び込むように。
そのくらい日常と音楽は密接な関わりがある。
そんなに大切な音楽を聴いているのかと言うとそうではなくて
それはむしろ惰性的で、ようは一昨日聴いた音楽を僕は思い出すことができない。
その日を盛り上げてくれるモチベーション。活力剤。
1日を飾り付けるスパイスのような。
でもイヤホンを忘れてその日一日音楽が聴けなかったとして、
その日1日がモチベーションの低い最低な1日になるかと言うと
そんなことはないと思う。
最初は「ちぇっ」と思うかもしれないけれど、それで
1日のパフォーマンスは落ちないだろう。つまりは
身もふたもない話をすれば大きな意味はないのだろう。
少なくとも受動的に、スパイスとして音楽を聴く場合については。
逆に能動的に、「よーし音楽を聴くぞ」と言う気分で
椅子に座って、他のことなんか全然しないで音楽に集中した時の
贅沢さよ。最高の気分だ。
自分が好きなのは夜一人でビール片手に河原に行って音楽を聴くスガシカオと、
寝る前にベッドで横になって聴くYUKIだね。
それにしても、今日のタイトルの不穏さはどうしたことだろう。
外出の時に音楽ばかり聴いていると想像力が阻害される?
脳のリソース。
スマホと同じで、アプリをいっぱい開くと動きが鈍くなる。
人間、今日の晩御飯のことを考えながら遅刻の言い訳を考えながら彼女へのプレゼントを考えることは出来ない。
同じように、人と喋りながら食事の味を堪能することは出来ない。
爪を切りながら人の悩みをきちんと聴いてあげることは出来ない。
人間いろんなことをいっぺんに出来ないどころか、
2つのことを同時にやるのだって難しいんじゃないかな。
外に出てる時ってアイデアと出会うチャンスだ。
外出にはランダム性がある。そこにある景色はカオス理論的に変化していく。
太陽光線と新鮮な空気で副交感神経は活発になる。
つまり新しいアイデアや思いつきが最高に生まれやすい環境だ。
そこで音楽を聞くと、心地よさは倍増するかもしれない。
しかし、「音楽を聴く」という作業に確実にリソースを取られることになる。
これは爪を切りながらドリブルするような危険な行為だ。
音楽が母国語の楽曲ならなおさらで、耳に直接流された日本語は
好むと好まざるとに関わらず脳に伝わっていき、脳のリソースを奪う。
僕は最近電車で読書するときはクラシックなど歌詞のない曲を聴くようにしている。
それでも、外を歩くときはイヤホンなんて本当はしないほうがいい。
いつもしている人ならなおさら、イヤホンをつけずに外に出てみてほしい。
想像以上にいろんなことを思いつくし、「あれやってみたいな」「そうだ、あれってどうなんだろう」と言うような発想が溢れてくる。
たまには外の世界に耳を澄ましてみるのもいいかもしれない。
おしまい