やりたいことよりもやるべきことを優先する力
勉強って「こんなこと続けて意味あるのか?」という自問への果てなき抵抗のことなのでは
— ゆういち (@yuichi_gg) 2018年2月18日
勉強が好きじゃないし、成績もよくない子
子供のころから勉強が好きではなかった。
多くの子は勉強が嫌いなんじゃないかと思っているのだけれど実際のところどうなんだろう?少なくとも夏休みの宿題を貰って「やったー!」と言っている子は見たことがない。
しかし勉強が嫌いでも成績が良い子はいくらでもいたように思える。
そういった子は、人と競争するのが好きだったり、人に褒められるのが好きだったり、良い成績を取らないと酷い目にあう家庭だったり、理由は様々だったと思う。
僕は人と競争することに興味がなかったし、褒められることに執着がなかった。
そして「勉強が好きじゃないし、成績もよくない子」ができあがった。
それって何の役に立つの?という呪い
「勉強が好きじゃないし、成績もよくない子」が必ず言う台詞がある。
それって何の役に立つの?
まあ学校の授業に対してこんなスタンスでいる子が良い成績をとれるわけがないんだけど、この呪いはなかなか強力で一度ハマるとなかなか抜け出せない。
英語の授業とか、現代国語の授業はまだ将来の役に立つ感じがあるからまだわかる。
ただ、歴史で年表を丸暗記したり、元素記号の式をひたすら書いたり、古文の動詞がラ行変格活用とか、見るからに役に立たなさそうなことを並べ立ててくるので辟易してしまう。
今思えば学校の勉強とは「やりたいことではなく、やるべきことに集中する力」を鍛えることであり、「意味がないと思えることに意味を見出し、あるいは意味がないままでそれにモチベーションを与えて努力する力」を養うことであり、「自分とは関係のない様々な種類の事柄を自分で整理して体系的に処理・吸収する力」を身に着けることが目的なのだと思う。
特に一つ目はとても重要で、つまりはやるべきことより優先してやりたいことをやってしまう人はあまり社会の役には立たない。僕たちは大人になるまでにこの力を身につけなければならない。
やりたいことよりもやるべきことに集中する力
やるべきことをやるとき。
そのためのやる気はどうやって調達すればいいのだろう。
漫画『ドラゴンボール』の孫悟空は、ものすごく怒ると髪が金髪に変化してスーパーサイヤ人になり戦闘力が跳ね上がる。孫悟空は修行を詰んで、怒っていなくてもいつでもサイヤ人状態になれるようになる。
ゲームしたり、カラオケで歌ったりするのは楽しい。やる気があふれてくる。時間を忘れてしまうほど集中できる。そのときの集中力を自由に出し入れする力。
この記事では1つだけ試しに方法を紹介してみる。
僕はやりたくないことに取り掛かるときに「ゲーム化」するようにしている。
ゲームにも様々な種類があるので、そのときに応じて使い分けるけれど、一番よく使うのはタイムトライアルだ。
例えば学校でレポートを10枚書かなくちゃいけないとき。あるいは会社で報告書を10枚書かなくちゃいけないとき。(こう書くと僕たちはいつまでも同じことを繰り返している気がしてくる。)
僕はストップウォッチを取り出して、「このくらいで終わらせたいな」という時間をセットする。例えば40分なら40分で。時間を測られていると作業の速度は必ず速くなる。誰も急かしてくれないのなら自分で急かすしかない。
残り時間が迫ってきている中で、ギリギリのタイピングをしているときは本当にゲームのようで楽しくなってくる。
また、この時間を測る方法は他にも利点があって、一つの作業にかかる時間を情報として知ることが出来るという点だ。報告書をつくるのに50分かかったとして、今後報告書をつくるときに「50分くらいでできるな」と算段をつけることができる。
もちろん経験を積んでおけば何をするにもだいたいの時間の見積もりはできるはずだが、情報としてより正確なかかる時間の見積もりを持っておくのは後々助けられることが多い。
考えながら書いていたら思ったより長くなってしまった..。
やるべきことをやる力には「モチベーション」を変革する方法と、「モチベーションにとらわれず粛々とただやる方法」と2つあると僕は見ているのだけれど、後者のようなストイックな方法を僕はまだ知らないので、前者についてしか語ることが出来ない。
ゲーム化についてももっと語りたいけれど、
今日はこのあたりにしておく。
読んでくれてありがとう
つづく