ミスチルと考える恋愛
Mr.childrenで好きな曲は「Not Found」「youthful days」など。
ミスチルはすごく好きで、カラオケでもよく歌ったりする。最初はすごくメジャーな「未来」「しるし」「フェイク」から入って、「いつでも微笑みを」「ファスナー」「花」とかも好きになって、どんどん聴くようになっていった。
ミスチルを聴いていてわかってきたのは、彼らは希望を説き続けているわけではないということ。人の暗い部分や人同士のどうにも出来ない、やりきれない苛立ちや不安を歌ってきたバンドなのだ。
Mr.Children「youthful days」Music Video - YouTube
最近は恋愛に関して思う所があって、余計にMr.childrenを聴くようになった。
「どうして変わらない愛は簡単に誓えるのに、結局二人は別れてしまうのだろう?」
という、文章にしてみればかなり恥ずかしい、幼い感じの疑問だ。
大学に入れば沢山のカップルが出来る。
前から仲良かったふたり。部活で知り合ったもの同士。友達の紹介で付き合い出したふたり。授業が被って頑張ってアタックしてカップルになったふたり。
そして卒業が近づけば大抵別れる。酷い言い方だけど、大抵別れる。
僕の知っている限り僕の身の回りには30組くらいのカップルがいたけれど、3年たって今でも続いてるカップルはせいぜい2、3組だ。
彼らは、あるいは僕にしても、若気の至りのノリとはいえ「将来結婚する」とか、ふたりでお揃いの指輪を嵌めていたりして楽しそうにしていたはずだ。どうしてこんなことになってしまうのだろう。こんなことになってしまったんだろう。
Mr.Children「NOT FOUND」Music Video - YouTube
大人になれば「あの頃はそういうものだったよな」と言えるだろうが、それ自体が僕は悔しい。もっともっと足掻いて、しがみついていけばいいのにと思う。別れた直後は心配になるくせに、半年もすればけろっとしている。僕にしたってそうかもしれないけど、見ていてイライラするよ。
変わらない愛なんてないから人は映画を観るのだろうか。それってなんだか空しいじゃんか。そんなことないかなぁ。
ミスチルの「ありふれた Love story」という曲がある。
最近はずっとこの曲を聴いている。
Mr.Children [ありふれた Love Story] - YouTube
変わらぬ愛と信じきっていた二人
移りゆく季節を歩いてきた
若気の到りなんて他人は云う
ありふれた者同志の Love Story
本当にありふれたようなラブストーリーを綴っただけの物語なんだけど、
出会った二人が愛を誓って、同棲をはじめて、お互いのプライバシーも尊重してうまくやっていけるはずだったんだ。
でもだんだんどうしてもお互いイライラしてきて、いがみ合うばかりで、辻褄を合わせるように抱き合って。愛は途切れて離ればなれになる。
ハッピーエンドも用意されていないからこそリアルで、痛々しいほどリアルな物語だ。ミスチルをそこまで知らない人からすれば希望のかけらもない曲だと思う。
僕たちは大人になればなるほど愛を語らなくなる。恋ばかり語って、期待してない言葉ばかり並べて「でもうまく行くことばかりじゃないから」とか、「いつ何があるかわからないから」とか濁した言葉を並べ立てて愛の問題から逃げてばかりいる。
もう解散してしまったと思うけど「毛皮のマリーズ」の「愛のテーマ」は衝撃的な曲だった。
「離れ離れの僕らは誰の力も借りずに ほら出会えたじゃないか
間違ってなかった 歴史は全て間違ってなかった
そうだ 二人の距離それがこの世界の直径
そしてそれを縮めていく、人類の歴史
もっと僕たちは恋じゃなくて愛について語り合うべきだと思う。あ、書いてて恥ずかしいなーってちゃんと思ってるよ!思ってるけど、でも書かないといけないとも思ってる。僕はただ付き合いたての時は「一生一緒にいる」とか「卒業したら同棲する」なんて言ってるくせに、卒業するときには違う恋人を傍に置いている状況がダサいと思うし、やりきれないし、つらい。
二人で熱々のときはそういう時期だって自覚しているのに、どうして冷めたときは「もうだめかも」と簡単に匙を投げてしまうのだろう。一生一緒にいるということはそういう気持ちも抱きしめて生きていくということに他ならないのに。
馬鹿みたいに夢を語って、愛を誓って生きていけばいいのだ。空しくない道を堂々と歩くにはそれしかないみたいだ。
11.Mr.Children 隔たり (Live) - YouTube
最後に「隔たり」でお別れ。ここまで読んでくれてありがとう。
本当に嬉しい。みなさん幸せになってください。そのためにはどんな手段を使っても構わない。