鈴木ユートピア

31歳、写真、キャンプ、バイク、旅

退勤30分後、僕は水着姿でプールサイドにいた

 

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会社帰りに寄れるプールを探したところ、両国屋内プールが見つかったので会社帰りに行ってきたという話をします。(話し出しへたくそ)

 

andy0330.hatenablog.com

 

とにかく、トライアスロンに出ようということを決心していて、ランニングは20kmくらい走れる、自転車も100kmくらいなら走れる。となると僕にとっての心配は何より水泳だったのですよ。

 

トライアスロン(triathlon)は、水泳・自転車ロードレース・長距離走の3種目を、この順番で連続して行う耐久競技であり、1974年アメリカで初開催された比較的新しいスポーツである(#歴史)。 

 

 

水泳は3歳から毎週スイミングスクールに通っていて、多分12歳くらいまで毎週通い続けたんじゃないかなぁ?でも泳げないのよねぇ...。いや、泳げる泳げないで言えば泳げるかもしれないけど、全然得意じゃない。浮かないんだもんだって。

 

身長176cm体重55.1kg(今測った)で、陸上部現役のときは体脂肪率が5.3%しかなかったので浮くはずがない。ちなみに今言った体重はラーメン替え玉二回した直後の体重なので多少盛ってます。そう、僕くらいの瘦せ型になると体重が軽すぎて恥をかくという。

 

 

まぁこの話はいいじゃないですか。

とにかく今日20時に「お先に失礼しまーす」って退勤した30分後には僕は半裸で競泳水着でゴーグルなんかしてヨーイドンしていたのです。両国屋内プール、いいですよ。

 

さぶいさぶいって思いながら建物へ。2月の雨は容赦ない。

更衣室の入り口の、ラーメンの券売機みてえなので380円払う。区内に住んでる人は100円なんだってさ。そういうの羨ましいね。なんというかちゃんと税金払ったかいあるなって思うじゃないですか。

 

更衣室で着替える。えっと水着の中に下着は履くんだっけ?ばか言っちゃいけない。もそもそ着替える。さっきまで会社でパソコン向かってたのにすごい不思議な感じがする。いきなりリゾートに来ちゃった感じ。フツーの月曜日なのにね。

水着、競泳キャップ、ゴーグルOK、返ってくるタイプの100円ロッカーの鍵を腕に通す、あ、それからタオルを持って、更衣室の出口に置いておく。

 

まずシャワーを浴びる。当たり前だよね。風呂だってそうじゃん。

そしたら蛇口のところに湯温のハンドルがあって、40度のあったかーいシャワーが降り注いできた。超幸せ。おれは一体何をしに来たんだっけ。

 

 

体を流してプールサイドへ。

なんだか全員が僕を見ている気がする。「なんだあいつは?」「新入りか?」「弱そうな体つきだな」「邪魔だけはしてくれるなよ」

なんて、思ってるわけないけど。軽く準備体操をしてプールに体をひたす。

ビバ温水。30度くらいかな。至れり尽くせりだね。これが冷たいプールだったら続かないと思うわ。

 

 

時計を見ると20時30分だった。退勤からちょうど30分後のことであった。

すごいな、素晴らしいなと僕は思った。まさかあの先輩もあの同期も、今僕が半裸でプールサイドにいるとは思うまい。なんだか出し抜いてやったような、謎の優越感に浸る。実際に浸ってるのはプールだけど。

閉館は22時なので1時間30分しかない。これじゃあ練習にならん!さっさと泳ぎださなければばば!とクロールで泳ぎだす。25m行って、25m返ってくる。

これで50m、うん、疲れた。

 

気合いでもう一往復する。合計100m。疲れた。

時計を見る。まだ8分くらいしか経ってない。なんか満足した。っていうか疲れた。

 

たださすがにビジネスバッグに水着を忍ばせて、会社帰りにわざわざ両国まで来て、100mで帰るのはださすぎてしょ...と思って、少し休憩してから200m泳いだ。

って簡単そうに書いてるけど50mおきに休憩しまくってます。

 

300m泳いだら20時50分になっていた。初回だしこのくらいで勘弁してやろうと思ってプールから上がった。いそいそと体を流して私服に着替える。

またぬくぬくとしてジャンバーに身を包むと「さっきのは一体なんだったんだ..」という変な感触になった。日常の非日常である。

 

 

帰りの大江戸線はなんだか気分がいい。月曜日の憂鬱なサラリーマンの中で一人、塩素の匂いを放って「おれ、泳いできたんだぜ」って気分で、やはり根拠のない謎の優越感でとにかく気分が良かったのだ。

 

 

おしまい