鈴木ユートピア

31歳、写真、キャンプ、バイク、旅

社会人バドミントンサークル

今週のお題「雨の日の過ごし方」

 

 社会人バドミントンサークルに入っている。雨が続いても体育館競技は関係がないので、そういう時にバドミントンで良かった、とつくづく思う。

 

 週に2回、近所の体育館に行ってバドミントンで汗を流すのはたぶん健康にいい。年齢層は20~40代と幅広いけれど20代が一番多い。だいたい社会人になって2~3年目の若者が高校時代・大学時代のバドミントンラケットを持ってやってくる。多分30代になったら家庭をもって、バドミントンどころではないんだと思う。

 

 当然実力もまちまちなので、高校時代に県大会とか出てたのではないかというくらい強い猛者もいるし、遊びでやっていてラケットをぽーんと打ち返すので精一杯という初心者もいる。でもみんな社会人(大人)なので、そこはうまいこと手加減しながら楽しくやっている感じだ。

 1試合7点マッチだから試合は5分や10分で決着がつく。それでもゲームは白熱して必死になってシャトルを追っていると結構疲れる。運動慣れしていなければ翌日ひどい筋肉痛になるのが間違いないレベルの運動量だ。ゲームはダブルスの勝ち残り戦で、勝った方がコートに残り、負けた方が余って審判をしているチームと入れ替わる。そのゲームが終わると今度は勝った方が入れ替わるからフェアなんだけど、結局は勝った方がたくさんゲームが出来ることが多い。だからみんな頑張って勝とうとする。

 

 ある程度実力があれば勝つのは比較的簡単で、とにかくスマッシュを入れればいいのだ。甘い球が入ってきたらそれを力一杯叩きつけてやれば1点取れる。ただ、前述の通り初心者も多いから、スマッシュもたまにはいいけど打ち込みまくってると「こいつ大人気ないな」って空気になる。僕は相手が強いダブルスじゃない限りはスマッシュを打たないことにしている。打つとつまらなくなるからだ。というか、僕は勝つために社会人サークルに入ってわけではない。

 

 バドミントンで点を取る人には強い人と上手い人がいる。強い人はいわゆる試合のための身体の動きが染み込んでいたり、フィジカルが強くてどんな球でも取ってしまうし

、打ち返す球威が単純に強いのでどんどん点を取っていく。上手い人はバドミントンのゲームをよく理解していて、例えばコートのネットぎわにばかり球を落として相手をコートぎわに集めて、寄ったところでポンと後ろに打って点を取ったりする。きわきわの左に打ったかと思えば軽く右に落ちして点を取ったり、明らかに視線で左の方を見ているのに右に打って相手を騙したりする。そういうのはバドミントンが上手い、って感じがする。僕はゲームの勝敗には興味がなくて、勝つことよりゲームが白熱する方が面白い。これはバドミントンに限らず、テレビゲームやボードゲームでも同じで、参加した人みんなが白熱するようなゲームが出来るとすごく盛り上がる。ある種そういう瞬間に立ち会うためにバドミントンをやっていると言っても良い。

 

 そういう中でただ強いだけの選手と当たると途端につまらなくなる。サークルに一人そういう子がいて、相手が初心者でも容赦なくスマッシュを打って楽しそうにしている。運営の人も周りも「もうちょっと手加減しようよ」みたいな感じになるんだけど、あんまりそういうことは気にしないみたいで「勝負を楽しむためにはある程度の力がないとダメなんスよ」と言い切っていた。僕はそれまでその子について「若いから仕方がない」と思って看過していたのだけれど、最近は「この子は若いのではなくて、幼いのだ」と思って諦めるようになった。もうその子は容赦がないので僕も容赦なくその子に対してはスマッシュを打つのだけれど、そうなるともう上手くゲームをやるための試合ではなくて、本当の果たし合いみたいになってしまって、ちょっとやりたかったことと違うななんて思ってしまう。なんてこともありつつも、普段は楽しくバドミントンをやっている。無差別に人を集めて同じゲームをしているわけだから、いろんな人がいて当たり前なのだ。

 

 そういえば先日ガットが切れた。ガットっていうのはラケットのシャトルを当てる網の部分だ。ここはしっかり打っていれば割と切れる。週5とかで練習をしている高校生なんかだったら毎月切れるのではないか。僕は週2だし、下手くそなので半年やったところで切れた。でもまさか切れるのとは思わなかったのでびっくりするとともに嬉しかった。まさかお遊びでゲームをしていてガットが切れるなんて思わなかったからだ。意外と自分もビシバシやってるじゃん、と誇らしい気持ちになった。スポーツショップに行ってガットを注文する。ガット張りもすぐその場でやってくれるわけじゃないから預かりになる。その間はラケットが使えない。なので、2本目のラケットを買った。いわば予備のラケットだ。真剣にバドミントンをやってる人は必ず2本ラケットを持っている。3本持っている人は相手や状況によってラケットを使い分けたりするみたいだ。僕はそこまではしないけど。

 

そういうわけで今僕はラケットを2本持っている。両方ヨネックスで、2本目は予備だからちょっと安くて緊急用のやつ。それを車に積んで出社して、会社が終わったらそのまま体育館に直行して2時間バドミントンを無心でやる。上手い人に当たると面白ろいし、強いだけの人と当たるとつまらない。でも僕も上手くて強い選手だったら強いだけの相手にも対抗できて面白いんだろうなと思った。

 

社会人スポーツサークルは今のご時世逆風が吹いていてやっているところも多くはないと思うけれど、やっぱりみんな大人なので新入りも受け入れてくれるし、上手にコミュニケーションを取ってくれるので入りやすい。もう少しコロナが落ち着いてたらみんなも探して昔やっていたスポーツに興じてみてもいいかもしれない。

 

 

おしまい