「何もない部屋」で暮らしたくない
何もない部屋というともはやそれは部屋ではなくて"空間"だったり"空き家"だったり"多目的ホール"というような呼ばれ方をされるべきなのではないか?と思ってしまうのは僕の敬遠する勘違いミニマリストがあまりにも世の中に多すぎるから。
世の中に多すぎるというか、メディアに登場しすぎなんだろうな。「わたしはこんなにモノ持ってません!」「すごいでしょホラ部屋に何もないの!」っていうのは分かるの。すごいすごーいって思うし。でもね。
必ずそういう中で登場するのは「おれのほうがすごい」っていう主張ね。なぜ主語が「おれ」なのかというと大抵そういうので張り合うのは男だから。
特に冷蔵庫を持ってないとかタオル持ってないとかね、パンツ1枚しかないとかペンを1本も持ってないとか、馬鹿みたいって思う。じゃあ部屋も捨てれば?って言うと本当にホームレス生活で究極のミニマルライフを実践している人がいたり。
それぞれ自分なりにミニマルライフを追求していけばいいし、それで結構なんだけど、「ミニマリストの条件」「持ち物xx個以下じゃないとミニマリストとは言えない」「暖房器具に頼ってる時点でミニマリスト失格」みたいに評価しあっているのを見るとすでにその精神がミニマリストとは程遠いというか....。
ほどほどが一番良いね。
じゃあほどほどってどのくらいよって言うとこの方のサイトとかね。このサイトはすごく洗練されていて、シンプルライフを送っている人(ミニマリストまではいかない人をそういうらしい)らしい素敵なビジュアルだと思っている。
この方の現在(2015.10.26)の持ち物は全部で142個。夏は123個だったからやはり冬になると少しかさむのだろう。13個の文房具、3つの靴、7冊の本。身を削ぐようにして持ち物を減らしているミニマリストと比べると好感が持てる。
この方のサイトに触発されて断捨離を始めたのが今年の夏。
本だけで僕は1000冊くらい持っていたのだけれど、その断捨離が終わった時には全ての持ち物の合計が200個になった。快挙といっていい。
ただ200個切ってから物を減らすのが難しくて、そうこうして渋々しているうちに持ち物がほんのすこしずつ増えていって、今では厳密な数がわからない。つまり平たくいえば断捨離を断念している。サボータジュしていると言ってもいい。挫折した、というと二度とやらないみたいだから口にしないけれど。
まだ断捨離は諦めていなくて、また必ずやってやろうと思っている。この本にしたって物体は買わずにKindleで買ってやるぞこのやろーっ!
この本を買ってまた断捨離に火がつけばいいなーと他人任せ。
なあなあでいきましょ。