一人っ子は争うのが苦手
「一人っ子は兄弟でおやつを奪い合ったことがない。奇数のおかずも自分のもの。話し相手の親も自分だけのもの。おもちゃも自分のもの。"譲ってあげなさい!"と叱られたことがないから人と争うのが苦手。」と言ったのは誰だろう。
(確か前に読んだこの本に書いてあった気がする)
ところで、妹がいて、人と争うのが苦手な長男がここにいる。
兄弟がいたからといってものを奪い合って育ったとは限らない。ことに僕は基本的に負けてきた。おやつも譲ったし、親が妹の話ばかり聞いていてもちっとも拗ねなかった。つみきを壊されても「まあ幼いのだし仕方がないか」と諦める5歳児が今では24歳を迎えるのである。
この僕の"争わない"道は、言い換えて仕舞えば"負け"の連続と言えるかもしれない。「はい負けました」と1000回言い続けて譲って譲って譲って大人になった気がする。もうそれは妹のせいでもなければ家庭環境の影響でもなく、ひとえに僕の性格によるものだというしかない。
あるいは、僕は3月生まれなのだけれど、4月生まれとは1年近い年の差が生まれることになる。今となってはそんなことは何の影響もないけれど、小学生の時分などは致命的だと思う。体格が1年生分違えば、かけっこも勝てない。そのあたりから僕は「戦う」とか「試合」みたいなものと一歩距離を置くようになった。ということにしておこう。
とにかく、兄弟構成が人の性格に色濃く影響を与えるのは大いにありえるけれど、その他様々な環境がその性格を決定づけるので一概には言えないということだな。
今週末に千葉エンデューロがある。
チーム戦の耐久レースという。1月に雨の予報なのに開催するらしい。
争うのは苦手...。
死ぬかもしれない。