本棚は知性の鏡
今週のお題「わたしの本棚」
本は読んだ傍から売るなどして、手元に残さないようにしないと
本棚の限界まで増殖してしまう。欲望が所持金の上限まで上昇するのと同じように。
そういう中で生き残った連中が本棚に居座る権利を持つ。
つまり本棚とはその人の哲学・思考・興味・センス・心の拠り所をかなりリアルタイムに映し出す精神と知恵の鏡なのだ。(よしうまいこと言えたぜ)
本については以前も何度か述べた。
僕がデザイナーに至るまでに何度も読んだ本とか
国語辞典を集めていたときの話とか
今の僕を僕たらしめる本の紹介とか
本棚は持ち主の成長に合わせて成長するべきだと思っている。そうでなければ僕たちの本棚はいつまでも「ぐりとぐら」のままだ。そういうわけで、「僕を構成する10冊の本」から2年経ったので改めて今僕の本棚の「主力コーナー」(常に読み返すことを前提とした本だけが並ぶパート)の本たちを紹介する。
まず辞書。先ほどリンクを貼った「バイバイ国語辞典」の折に相当数の国語辞典を手放したので、それの生き残りになる。どちらも読み物として楽しんでいて、会社には広辞苑と新明解国語辞典(第五版)があるのでそれで調べ物をしている。
僕はクリスチャンではないですが、新旧入っているものを読み物として楽しんでいます。好きなのはルカによる福音書。当然賛美歌が入ってないので教会に行く場合はそこにあるものをお借りしている。
善人は、なぜまわりの人を不幸にするのか 救心録 (祥伝社黄金文庫)
- 作者: 曽野綾子
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2009/08/29
- メディア: 文庫
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キリスト教関連でもう一冊。性悪説で一気に楽になった話は昔したのだけれど、「平和は善人の間からは生まれない」「でも悪人の間では可能なのだ」というのは実に論理的で面白い考え方だと思った。そして僕はやはり善人は苦手です。
これのどこが17歳向けなのかという問題はおいといて、成人してから読むとちょうどいい難易度になると思う...って僕の学力がアレなだけかもしれないけど!日本史と世界史を駆け抜けながら人類文化について勉強するおはなし。
成人の折に父から贈られた本。
数え切れないくらい繰り返し読んで、これからも読むであろう本たち。
これからも年をとるにつれて本棚と一緒に成長していきたいと思っている。まだまだ趣味思考は変わっていくだろうし、いろんな分野について学びたいと思うだろう。
また10年後とかになって、全く同じ本があったらそれはそれで喜ばしく、素晴らしい出来事になるだろうと思う。