バイクとワニ

バイクで会社に出社する。バイクは会社の敷地内に停められるから、運動量がほとんど０に近い。駐輪場から自分のデスクまで100歩も歩かずに着いてしまう。

仕事は急な仕事もなく穏やかな感じだった。それどころか予定されていた来週の仕事が一個キャンセルになってしまった。今は大きい案件が一つもなくて、小さな仕事を大量に抱えている感じだ。だから、その仕事の連絡があっても、ちょっとパソコンを操作すればすぐに済んでしまう。それをやっているうちに別の案件が動く。それを対応する。そんな繰り返しをしているうちに１日が過ぎる。イメージとしてはワニワニパニックに近い。「イテッイテッ」

17時になったので帰る。正確には17時2分くらい。帰りももちろんバイクだ。4月に入ってからあまり寒くなくなったけど、今でも手袋はつけている。手袋をつけないとさすがにちょっと寒い。恐ろしく燃費の良いバイクのガソリンが、しかし着実に減っていくのがメーターを見るとわかる。ガソリンスタンドは帰路の途中にあるから、ガソリンならいつでも楽に入れられる立地なのだけれど、でも面倒だからギリギリまで入れない。

本当にギリギリのところ。ゲージが赤くなって、それでもまだ乗って、「あと１回サボったら止まるかもな」というところでようやく入れる。その時には車体がすっからかんで、めちゃくちゃ速くなっていて楽しい。でも、そこからガソリンを目一杯まで、たぷんたぷんになるまで入れて、どっしりしたバイクで走るのも大好きだ。改めてバイクで通える会社に入って良かったと思う。